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イズっ子からの返答

この前の私の妄想日記に対してFLASH職人のイズっ子(これこらこう呼ぶから><;)から提案がありました。
このころから音楽のプロモーションビデオというよりもひとつの物語というかショートムービーみたいな感じで物語を考えることの面白さにはまっていきます。

以下はイズっ子からの提案です。。。


物語についてなんですが、少し私も考えさせていただいてもよろしいでしょうか?

まず、この物語全体を通して、最初と最後で主人公の中で「何か」が変わったほうが良いと思います。恋愛感であったり仕事における考え方であったり。魚になって冒険する事で何らか得るものがある、という物語全体の柱の存在を確立させたいですねw

少し趣向が違くなるかもしれませんが、私の考えを述べさせていただきます。


主人公=まだ未熟な子供
彼氏=大人に近づく若者

と仮定します。子供というのは自然を愛し、身近なもの生命を大切にする。対して大人は仕事に追われるうちに身近に生きる小さな生命に対し目を向けなくなる。

学生時代、お金は無いながらも二人は幸せに暮らしていた。ある日お金を出し合い熱帯魚を飼う(同棲していたから)日替わりで世話をし、夜学校から帰った後も二人でその魚を見つめながら微笑んでいた。
そして彼氏は卒業し、就職する。彼氏は学生である主人公の為に懸命に働く。沢山お金を稼ぎ、彼女に幸せになってほしいと思ったから。残業をしたり家に仕事を持ち帰ったりは連日のように続いた。すると、交代でやっていた熱帯魚の世話も次第に疎かになる。
彼女も彼女で、仕事ばかりに精を出す彼氏に対し寂しさと苛立ちを覚える。もっと構って欲しい、と。

同じ家にいても、最近は二人は背中を向け合う日々が続いた。
彼氏は仕事用のパソコンに向かい、彼女は一人で熱帯魚を見つめるようになった。

しかし、彼女にも学校がある。これまでは交代制だったため、彼女が学校のある日は彼氏が熱帯魚の世話をしていたから良かったが、上記の通り彼氏は世話をする暇もなく仕事をしていた。そのため、たまたま彼氏の当番の日に熱帯魚は死んでしまった。
彼女は心のよりどころを失い、同時に彼氏への不安も急に沸き出して来た。
自分もこの熱帯魚のように、構ってもらえずに、いずれ寂しさで死んでしまうのではないだろうか。
二人の関係は次第に崩れていき、またそれぞれ別れて生活するようになった。(一旦ん別れる)


~~~~~~~~~~~~~~

数年後
彼女は熱帯魚ショップの前で足を止める。そこには青い熱帯魚。彼女の中で、すっかり忘れかけていた思い出が蘇ってくる気がした。

レジに並んで二人で熱帯魚を買ったこと。
二人で並んで水槽を見つめ合った日々。
彼氏が仕事に夢中で、構ってもらえなかった寂しさ。
熱帯魚の死と彼氏との破局。

甘くて、でも苦い思い出。就職した今の私は、彼氏のあの時の気持ちがわかる。
もし、もう一度私が彼氏に会いに行ったら・・・今度はちゃんと、受け入れてくれるだろうか。

彼女はいつの間にか魚になっていた。泳いで泳いで、彼氏に会いに行く。彼氏との間に隔てられいたガラスの敷居も、今なら超えられるはず。


彼氏と魚は対面し、そして魚はガラスの敷居を飛び越えて人間になった。(ラストの腕の中で眠るシーンにつながる)


再び始まった同棲生活、今度はきっと上手くやってみせる。私と彼と、そして青い魚と・・・


なるほどって感じで大筋で採用になりました。

ただの妄想=イメージだったのが一つの物語として存在感を増した感じです。
イズっ子の視点が入ることにより、よりPOPになったというか共感を得やすい感じになりました。

これは実は大切なことだと思うのです。
単なる自己満足に終わらないようにしなければなりませんし。

ストーリー

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彼氏と彼女の設定イズっ子からの返答妄想日記。
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